テレビっ子がテレビを失ったら…

 

 我が家にはテレビがありません。

 

去年のGW

緊急事態宣言の真っ只中、我が家の夫は断捨離をして自分の書斎を理想の城にしました。

城を完成させて何ヶ月かたったある日、

断捨離熱が冷めやらぬ彼は高らかに宣言したのです。

 

「我が家のテレビを処分します」

 

テレビを巡る夫婦の攻防戦

 

我が家には新婚当初に買った中型テレビと

私が独身時代に買った小型テレビの2台がありました。

 

中型はリビング用、小型はキッチン用として使っていたのです。

 

 

「我が家の部屋の広さで2台もテレビはいらない」

というのが夫の言い分。

彼は以前からテレビ不要説を唱えていたのですが、その話題が出る度に私はのらりくらりとかわし続けてきました。

 

 

夫はテレビを普段から観ません。

本を読んだり音楽を聞くほうが好きなタイプ。

 

一方の私はと言うと…

テレビは体の一部と言う程のテレビっ子。

朝から晩までテレビ漬け。

観ていようが観ていまいが、

とにかくテレビが付いていないと落ち着かないのです。

 

 しかも今は不要不急の外出以外は外に出られない毎日…。

この状況で大好きなテレビを取り上げられては、こちらもストレスが溜まります。

 

私は夫に抵抗すべく、娘を味方につけ

 いかにテレビが重要で必要なものかを夫に説きました。

 

すると

 

「テレビは処分するけど、代わりにプロジェクターを買おうと思うよ」

と言うではありませんか!!

 

プロジェクターとはなんぞや?

と聞いてみると 映画館のようにスクリーンや壁に映像を映す物だと言います。

テレビのようにモニターがないので、テレビ台を置かなくてもいいし大きな画面で鑑賞出来るとの事。

 

「今契約しているサブスクはそのまま観られるよ〜」

「寝室で寝そべりながら映画も観られるよ〜」

「テレビ台がなくなるから、日々の掃除も楽になるよ〜」

 

などと言うので、つい私も心が揺らいでしまいました。

 

 

しかし!!!

テレビがなくなるという事は、すなわち地上波が観られなくなるという事。

それだけはどうしても譲れないので、テレビを処分するなら…と条件を出したのです。

 

  1. サブクスのチャンネルを増やすこと
  2. 私専用の動画用タブレットを購入すること
  3. 小型のテレビはすぐには処分しないこと

 

 

この条件なら、月々の支払いも増えるし

テレビなし生活がうまく行かなければ小型のテレビで地上波も観られる。

きっとテレビを処分する事を諦めるだろうと心のなかでほくそ笑んだ私。

 

ところが…

夫はすんなりその条件を飲んだのでした。

 

 

こうして我が家のテレビはリビングとキッチンから撤去される事になり、代わりにプロジェクターとタブレットがやって来ました。

  

いよいよ

快適プロジェクターライフの始まりです。

 

テレビなしの生活がスタート

 

とは言うものの…

正直使い始めた1週間くらいは

地上波の番組への未練がタラタラでした。

 

BGMのように流れていたテレビの音が聞こえない生活は、

やはり違和感があったのですよ。

 

それでも我が家のリビングにもうテレビはありません。

小型のテレビは物置にあるけれど、わざわざ取りに行くのも面倒だし…

嫌でもこの生活に慣れるしかない_| ̄|○

 

自分の決断を呪いつつ、

新しく契約したサブスクを鑑賞しながら地上波を観られない葛藤と戦う羽目になりました。

 

我が家では元々

 

Amazon Prime VideoとNetflix

 

を契約していたのですが

それだけでは地上波ロスの生活に耐えられないので

 

Amazon Prime VideoチャンネルのNHKオンデマンド

Paravi

 

の2つを新たに契約しました。

 

これに加えて

 

TVer

GYAO

ABEMA

 

も無料で観ることに。

 

 するとどうでしょう。

 

今まで知らなかった番組

観たいと思う番組

 

がたくさんある事に気づいたのです。

 

 

昔観てハマった

見逃していた

 

そんなドラマや映画が

出てくる出てくる!!

 

特にドラマは

全話配信しているので最終回まで一気に観られるのが良い〜!!

(私のお気に入りは子供の頃に観ていた「フルハウス」と池井戸潤原作ドラマの数々)

 

いつも観ていたバラエティー

もちろん全部ではないけれど

タイムラグを気にしなければTVerで観る事が出来ます。

 

 

あれ?

テレビってなくても平気かも…

 

テレビがない生活のメリット・デメリット

 

テレビがなくなって困った事は、地上波で放送している番組が観られない事でしょうか。

ワイドショーやニュースといったライブ番組。

話題のCM。

 

でもこれらは日常から消えても案外困らないものです。

 

ワイドショーのネタもニュースもCMも

知ろうと思えばスマホを覗いていくらでも知ることが出来るのですもの。

 

 一度夜中に地震があった時

 

地震速報を観ることが出来ないじゃない!!!」

 

とオロオロした事があったけれど

You Tubeで難なく解決しました。

地震速報のチャンネルがたくさんあるのね…)

 

 

 逆にテレビがなくなって良かったことは、

時間と空間を自由に使えるようになった事です。

 

観たい番組だけを観るので、ダラダラと鑑賞することがなくなりました。

動画用のタブレットで家中どこでも鑑賞出来るように。

テレビモニターがなくなったので単純に部屋が広くなりました。

 

 

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狭いリビングに鎮座するテレビ。机の上が散乱しているのはご愛嬌^^;

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テレビ撤去後のリビング。見た目スッキリ!!

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再生すると壁がスクリーンに早変わり




それからもうひとつ

 

ワイドショーとニュースを観られなくなったおかげで

余計な情報に惑わされなくなりました。

 

去年から続くコロナ禍

 

不安に押しつぶされそうになって

いつもよりもワイドショーやニュースを観ることが多くなった私。

 

感染者数の増減

病床の逼迫度合い

専門家の意見

 

 不安を解消するために情報を得ようとしたはずなのに

かえって不安が大きくなる。

 

よせば良いのに

ついついテレビのスイッチを入れてしまう。

 

テレビがなくなってからは

コロナの情報はネットで得ることが多くなったけれど、

要点だけを知る事が出来るので必要以上に不安になる事が少なくなりました。

 

夫の

「我が家のテレビを処分します」宣言は

 

私の心の不安を阻止するというミッションでもあったようです。

 

我が家のリビングからテレビがなくなって

半年がたちます。

 

今ではテレビがない生活が当たり前になりました。 

 小型のテレビの出番は一度もなく、今も物置でひっそりと眠っています。

 

独身時代から

ずっと私の生活の一部だったけれど

そろそろお役御免かな。

 

粗大ごみの回収手配お願いしなきゃ。